- 会社名特定非営利活動法人ReBit
- 設立2009/11
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- 住所-
ReBitはLGBTを含めた全ての子どもが、ありのままの自分で大人になれる社会を目指す認定NPO法人です。
団体名には「少しずつ(Bit)」を「何度でも(Re)」繰り返すことにより社会が前進してほしい、という願いが込められ、LGBTの人もLGBTでない人も、大学生や20代の若者、約300名が参加しています。
近年では個人の尊厳に深く関わる人権問題の一つとして扱われているLGBT。
日本では人口の7.6%※1がLGBT 、つまりは約13人に1人と言われています 。
たとえば、学校の40人クラスであれば約3人はLGBT。
日本の未成年者のうち169万人以上はLGBTということになります。
※1 : 2015年電通総研ダイバーシティラボ調べ
約13人に1人という身近なLGBTにもかかわらず、教育・社会保障・法律など、様々な制度から抜け落ち、日常生活でいないものとされがちです。
また、LGBTに関し適切な教育を受けられなかった生徒は約9割※2にのぼり、LGBTについて正しい知識を得る機会がないまま大人になります。
※2 : ReBitアンケート結果より
性同一性障害者の約70%が自殺を考えるという深刻な事態を招いており※3、内閣府の「自殺総合対策大綱」にも懸念が示され、特に希死念虜が高まる時期は第二次性徴期(小学校高学年〜高校生)と言われています。
セクシュアリティ(性のあり方)は、進路・仕事・結婚・老後、その他ライフプランの選択や生き方に関わることです。自身のセクシュアリティを自他共に認められないことは、人間関係の障壁、将来への不安、自尊心の低下など、様々な困難につながります。
※3 : 新井富士美・中塚幹也他(2008) 性同一性障害の思春期危機について
日本産科婦人科學會雑誌 60 巻 2 号 827, 第 60 回日本産科婦人科学会学術 講演会
※4 : 中塚幹也「学校保健における性同一性障害:学校と医療の連携」:日本医事新報No.4521:60-64,2010
日常的に周囲から否定的な言動がある環境下では、「LGBTの自分が受け入れられるはずがない」と諦め自己否定につながることもあります。また、周囲のLGBTでない人も「身近にLGBTの人がいない」と思い、何気ない言動で傷つけてしまうことも少なくありません。
しかし、周囲に1人でも理解者がいれば、希死念虜を持つLGBTの子どもは約30%減ると言われています。つまり、LGBTでない人も、LGBT問題の当事者なのです。
僕には夢があります。
10年後を生きる子どもが、誰かと違うことをあたりまえに言えたらいい。
一人ひとり違うことがあたりまえで、かつ、それがとても素敵だと認識されたらいい。
きっとその社会では、誰かと違うことで、自己否定することはないでしょう。
きっとその社会では、誰かと違うことで、「拒絶されるかも」と心配しないでしょう。
きっとその社会では、どんな特性を持つ子どもも、ありのままで大人になれているでしょう。
今、LGBTであることに悩み、毎晩布団の中で涙していた小学生の僕に会えるとしたら、言ってあげたい言葉があります。
「ひとりじゃないよ」と。
「あなたのままで大人になれるよ」と。
「大丈夫、生きていけるよ」と。
そんな簡単な言葉だけど、誰にも言ってもらえなくて、自分でも信じられなくて、見えないところで泣いている子どもは、まだこの社会に、全ての学校に、いるのではないでしょうか。
僕らは、その言葉を待つ子どもたちに、届けたい。
そして、その言葉を届けられる大人を増やしたいと願います。
全ての子どもがありのままの自分を肯定して大人になれる社会を実現するため、 ReBitは「少しずつ(Bit)を何度でも(Re)」繰り返し前進し続けます。
認定NPO法人 ReBit 代表理事
藥師実芳
団体名には「少しずつ(Bit)」を「何度でも (Re)」繰り返すことにより社会が前進してほしい、という願いを込めています。