- 会社名LINE株式会社
- 設立-
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全ての原点は、ユーザーニーズ
WOWを生み出す源は「ユーザーニーズを把握すること」です。
しかしユーザーに「欲しいものは?」と聞いても、答えは永遠に見つかりません。
真のニーズは、ユーザー自身も言葉にできていない未知の部分にあり、それを捉えるのは至難の業です。
隠れた真のニーズを見つけ出すためには、ユーザーへの深い洞察力と執着心が必要です。ユーザーのほんの小さな動きまで見逃さず、絶えず疑問を持ちながら、あらゆる方法で、奥底にあるニーズを徹底的に問い続けること。ユーザーへの熱すぎる思いがあってこそ、WOWへの道が開かれます。
完璧さより、まず踏み出す勇気
ユーザーニーズを満たすアイデアが生まれたら、いち早く形にするために、1分1秒でも早く、全速力で行動しましょう。
WOWは「ユーザーを感動させる初めての体験」であり、ユーザーに「初めて」と認識してもらえるかどうかが、NO.1への分かれ道になります。世の中にはすでに同じ発想を持った人がいるはずです。だから、まずはユーザーに届けることが最優先。「すべてを揃えてから」ではなく、「WOWの最小単位ができたら」勇気を持って世に出す。誰よりも早く失敗し、誰よりも早く改善し続けること。小さく速く、動き続けるスピードこそが、LINEの競争力です。
追求すべきは「紙一重」の違い
スピードと両立させるべきは、職人的な細部へのこだわりです。
速さだけを重視して大雑把な仕事をしては意味がありません。世の中のNO.1サービスは必ず、他とは差別化された細部への圧倒的なこだわりを持っています。最終的に選ばれる決め手は「紙一重の差」なのです。
どうしたらユーザーが喜ぶか、あらゆる可能性・選択肢を試し、一度できあがったものに対しても、改善を重ねて完成度を高め続けていく。適当なところで終わらせず、最後の最後まで突き詰める姿勢が、製品やサービスに命を吹き込み、血の通ったものを生みだします。
感覚ではなく、データ=事実を信じる
LINEは全ての判断基準をデータに置いています。
データは単なる数字ではなく、ユーザーニーズの総体であり、ユーザーの評価そのものであり、戦略と行動を決定する羅針盤だと考えているからです。
仕事で苦労していると、見たいことだけを見ようとし、数字を客観的に分析しなくなる危険性があります。未知の市場で挑戦していくためには、固定概念をなくし、「真の答えはデータにある」と受け入れ、目標に向かって前進していきましょう。
最高を目指す、少数精鋭のチーム
会社としてのLINEは成長を続けています。しかしチームが2倍に大きくなったからといって、成果も2倍になるわけではありません。かえってスピードが2倍遅くなることもあります。
NO.1サービスのほとんどは、「それなりで満足する多数」ではなく、「最高を目指し続ける強い意志を持った少数精鋭」によってつくられます。組織が拡大しても小さなチームを保ち続けることによって、LINEは、強いリーダーシップをもった「100のスタートアップ」が切磋琢磨する場になります。規模ではグローバル巨大企業にかなわなくても、多くのリーダーシップを活かし、卓越した小さなチームの集合体として勝負していきます。
オープンな議論と、リーダーによる決断
人は誰でも間違った判断をすることがあり、一人の人間があらゆる分野に長けているわけではありません。それはリーダーもメンバーも同じです。互いに間違っていることは率直に指摘し、答えを探すためのプロセスとしてオープンに討論できる環境であることが成功の確率を高めます。
そのプロセスを経て、チームは多くの可能性の中からひとつのゴールを設定します。最終的な決断を下し、結果に責任を持つのが、リーダーの仕事です。ほかのメンバーは、リーダーの判断を信じ、同じ目標に向かって最大限に協力しましょう。成功にはリーダーシップとフォロワーシップの両方が不可欠です。
同じゴールを目指し、同期し続ける
チームには多様な才能が集まるからこそ、バラバラな方向に進まないように、丁寧に気を配らなければなりません。まずは全員が確実に同じゴールを描くことから始めましょう。
ユーザーニーズは常に変化しているので、ゴール地点は刻々と変わるかもしれません。日々の軌道修正をリアルタイムに確認し合い、歩調を合わせて進むことが重要です。始まりから終わりまで、全ての行程で細かく情報共有し、ひとつの目的地に向かう。同期する作業を日々繰り返すことで、一人では到達できない、チームとしての成功が見えてきます。
目的なき「一生懸命」は、いちばん危険
時間をかけて熱心に働いたからといって、成功する保証はありません。「盲目的に一生懸命」は危険です。目の前の業務に追われていると、「何のためにこの仕事をしているか」という本質を見失いやすいからです。
競争の中で抜きん出るには、平等に与えられた24時間を賢く使う必要があります。5時間「漫然と続ける」より、1時間でも「疲れ果てるほど集中する」。そのためには、自分が今「誰のために、何を、なぜしているのか」を常に意識しなければなりません。それが明確にわかってこそ、時間を有意義に使えるのです。
「できない」から「できる」をつくる
問題が出てきた時、「なぜできないんだ?」と分析だけで終わっていては、前に進めません。できない理由を探すために使うエネルギーは1%で十分。「どうやって、できるようにするか?」に、99%のエネルギーを集中させましょう。
グローバル市場でチャレンジすることは、とても大変なことです。できない理由を並べるのは誰にでもできますが、プロなら「誰も思いつかない新しい解決策」を探し出さねばなりません。不可能を可能にするために本気で考える、その努力がWOWを生み出します。
世界を変えるのは、大胆で勇気ある挑戦
WOWは「新しい感動の経験」であり、イノベーションです。小さいことばかり気にしていては絶対に生み出せません。常に大胆で勇気ある挑戦が求められます。
今の仕事がWOWだと確信したら、失敗を恐れず、思いきった勝負にでましょう。ホームラン王は勇気をもってフルスイングをするから、ホームランが打てるのです。サービスをつくる過程も同じです。
LINEでは、もしうまくいかなくても、そのことで責められることはありません。責められるとしたら、「挑戦しないこと」です。多くの挑戦と多くの失敗の先に成功があるからです。
ワクワクしなければ、仕事じゃない
LINEは前例のないことに挑み、失敗しても、くじけずに生き残ってきた会社です。そして、この挑戦はこれからも続きます。うまくいかないことの方が多いかもしれません。だからこそ敢えて、挑戦を楽しみましょう。
LINEはチャレンジする人を全力で応援します。小さなことでも本気で取り組む。やらされているのではなく、自ら進んでやる。苦労の先にあるユーザーのWOWを想像し、仕事に没頭してみてください。そのプロセスには必ず楽しさが潜んでいます。
多様性を認め互いを尊重し信じあう
私たちは、挑み、失敗し、それでもまたチャレンジを続けています。
私たちが多くのチャレンジをするためには、人種、宗教、性別、国籍、社会的関係などの多様性を理解し合える環境が必要です。多種多様な価値観は、私たちが生み出すサービスの幅をより一層広げるものとなります。
また、私たちの働く会社が、私たちにとって、心地よい職場、成長できる職場となるように、ハラスメントや弱い者いじめの無い快適でやりがいのある職場環境をつくっていきます。国や組織、職位の壁を越え、互いを尊重しあい、コミュニケーションを交わすことで、イノベーティブな会社をつくっていきます。
謙虚な姿勢で社会やパートナーと一体となって協力し合う
私たちは、社会の一員として、社会に広く受け入れられる価値をつくっていきます。そして、LINEのサービスを通じ、積極的に社会と共存していきます。
私たちのサービスは、多くの外部パートナーとの協力により形作られます。広告主、ゲーム会社、スタンプクリエイターなど、様々なパートナーに参画いただくことで、ユーザーにイノベーティブな価値を提供することができるようになります。パートナーと良好な関係を築くためには、パートナーに対して不当な圧力をかけたり、不当な要求をすることなく、Win-Winの関係となるよう常に意識しなければなりません。
そのためには、社会における最低限のルールをきちんと守ることは勿論のこと、常に謙虚な姿勢を忘れず、自身のやるべき行動を自覚し、その行動の結果に責任を持たなければなりません。私たちは、日々のコミュニケーションを通じてパートナーと信頼関係を築き、一体となって価値提供をしていきます。
公平で健全、正直な行動をとり、透明性をもって誠実に向き合う
私たちがミッションを遂行して継続的に成長していくためには、各国や各地域の法令やルールを遵守していくことが不可欠です。失敗を恐れる必要はありませんが、うそをついたり、ずるをしたり、ごまかしたりすることで成功を勝ち取ることはいけない行為です。また、それを見てしまった場合、「いけないことである」と勇気をもって発信することも必要です。常に家族や同僚、友人や社会全体に誇りをもてるような、正直な行動に努めます。
また、私たちは、様々なサービスを提供するプラットフォーム事業者として、特定のユーザーや国・地域・社会階層などに過度に偏ることなく、全てのユーザーや社会に対してフェアな姿勢で振舞います。利便性だけではなく、文化や思想、表現などに対する自由や中立、公正さを備えることで、多くのユーザーや社会からの支持を得られるものとなります。
そして、私たちのサービスは、ユーザーのプライバシーを適切に保護することによって生まれる信頼の上に成り立っており、情報の管理に責任をもち、徹底していく姿勢が求められます。私たちは、透明性をもって、ユーザーや社会に誠実に向かい合っていきます。